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10月 2, 2022の投稿を表示しています

渡る世間は詐欺ばかり「保険外交員編 4-4」

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  Κは、悪い人では無いと思う。   保険に入ってもらいたい為に、お金を   使った。   そして、お金が無くなった。   だから、ちょっと お金を借りる為に   他人の名義を借りた…   最初は、そんな軽い気持ちだったんじゃ   なかっかと思う…  元同僚の一人が、いろいろ調べて 、敏腕 弁護士だという人を探してくれたので、みん なで組んで、その方に弁護をお願いした。  一人、10万円ずつ…詐欺に逢った上に大 きな痛手だった。  警察や裁判所にも行った。  初めて、裁判所の証言台に立ち、テレビで よく見る、誓いの言葉みたいな物を読んだ。  私は、4社も契約していたので、人より 手間が、かかった。  つくづく、失業中で良かったと思う。 そうでなければ、職場を休むなりして、迷惑 をかけたかもしれない…  4社中、3社は、詐欺に逢ったという事情 を理解し、和解に応じてくれた。 だが、1社だけ、被害額の4割を払ってくれ たら、和解するとという条件を付けられた。  ほとんどの人は、それに応じて、和解した ようだが、私は失業中だし、しかも 車と、 ねずみ講で買った羽毛布団の支払いもあった ので、和解には、応じなかった。  しかも、自分て使ってもいないお金を、支 払う事に抵抗があった  だから、借金が、ずっと残っているという 扱いになり、不本意ながら、ブラックリスト の仲間入りをしてしまった。   この事件は、これで解決という事になり それ以上の進展は、無かった。  Κは、4千万円の生命保険保険に加入して いて、自殺して、お金を弁償しようとしたら しいが、未遂に終わった。  私は、Κが入院している病院を訪ねた。 頭に包帯を巻いていたが、それほど重いケガ では無いようで、ベッドから起き上がってい た。  私を見ると、一言「ごめん」とだけ言った  文句の一つでも、言ってやろうと、意気込 んで行ったものの、何を言ったら良いのか わからない…  すごく大変だった事を言い、疑問に思って いた事を聞いた。  1社だけ、後からカー送られてきたのに、 どうやってお金を借りたのか不思議だった,  答えは、単純だった… 私の代わりに郵便 局にカードを受け取りに行った時、そのまま ATMからお金を引き出してきたそうだ。 暗証番号も、契約の時、私の隣に居たので、 暗記していたという事だった。  なるほ...

渡る世間は詐欺ばかり「保険外交員編 4-3」

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  息子さんを育てる為に、女手一つで、一 生懸命仕事をして、頑張っている… そんな人が、裏では、みんなを騙していた…  私は、車検のタイミングで、軽自動車から 普通車に買い変える為、ローンを組んでもら った。  前の車を買う時は、すんなり組めたのに 今回は、保証人を付けるように言われた。  何で?  他に借金も無く、前回より、給 料も上がり、勤務年数も長くなったのに…  理由を聞いても、車屋さんは教えてくれな い… まぁ、しょうがない…友達に保証人を お願いした。  それから、あまり日か経っていなかったと 思う。 退職し、失業保険を貰っていた時、 前の職場の同僚から電話が来た。  その内容は… 「〇〇ちゃん、Κに頼まれて、消費者金融の カード作ったよね?」 「うん」 「そのカード、Κが使ってたらしいよ」 「えっ、でも、すぐに切って捨てたよ」 「捨てたのは、前に借りて、使えなくなった カードらしよ…」 「  …  」 絶句…  驚いて、何も言えなかった、  私と、デパートの同僚達、Κの元旦那さん など、総勢38人が、合わせて4千万円… Κに騙し取られていたというのだ。  皆それぞれ、被害額は違うが、私は、多い 方らしかった。  お金が回らなくなったΚは、どんどん借り 入れを増やしていき、最後の方だった私は、 被害額が、大きくなってしまったそうだ。  

渡る世間は詐欺ばかり「保険外交員編 4-2」

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   Κは、口が上手かった…  と、いうより爆弾のように次から次へと言 葉を発し、こちらが、口を挟む隙を与えない ほどだった。  また年上という事もあり、Κと一緒にいる 時は、ほとんど、Κの言う通りにしていた。   そんなある日、消費者金融のカードを作  って欲しいと頼まれた。 Κのお客さんに消費者金融に勤めている人が いて、そのお客さんに頼まれたというのだ。  今後も、わだかまり無く付き合いたいか ら、登録するだけで、カードは、使わず すぐ処分しよう… 一通り説明した後、同 僚の名前を並べ、この人達みんなが、作っ てくれたんだよと、言われた。  そこまで言われたら、もう断れない… 私は、しぶしぶ承諾した。  その2日後、Κと一緒に消費者金融巡り… 1日で、4社も周り、契約させられた  1社だけ郵送になったが、他3社は、そ の場でカードを受け取った。  その足で、Κの会社に向かった。  そして、人目の無い所へ連れて行かれ、 私の作ったカードを、このように粉々にし たから、これを今からトイレに流しに行く とトイレに促された。  そして、トイレへ行き、その粉々になっ た物を流した。  何日か後に、Κが自宅に訪ねて来た。 まだ、貰っていないカードは、どうしたの か?と聞いてきた。  そういえば、書留の不在通知が、来てい た事をすっかり忘れていた。  Κが、私の代わりに受け取りに行くと言っ てきたので、何で?と不思議な気がして、悪 いからと断ったが、それでも行くと言うので 仕方なく、受け取りに行ってもらう事にし た。  Κは、なかなか帰って来なかった。 40分くらいで、往復できる場所なのに、1 時間以上は、過ぎていたと思う。  理由を聞くと、道路が混んでいたからと いう返事が、返ってきた。  その時、もっと突っ込んで、話を聞くべ きだったと、後から思った…  Κが訪ねて来た時、今の主人も来ていた。 会いたく無いと言うので、隣の部屋に隠れて もらっていた。 Κが帰った後、「あの女、なんか怪しい… ベラベラ話し過ぎる…」と言われたのに、私 は、まさか、と耳を貸さなかった…

渡る世間は詐欺ばかり「保険外交員編 4-1」

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   騙されたのに、腹も立たなかった。   何故なのか、それは、今でもわか   らない…  これは、新聞にも取り上げられ、裁判ま で行った詐欺事件の話です。  ちょうど、ねずみ講に誘われていた頃、 同時進行で、詐欺にも逢っていたという、 本当に、情けないよ…  ざっくばらんで、面倒見の良いおばちゃ ん…そんな印象を持っていた人だった。  高校の時か ら仲の良かった友達と、同じ デ パ ートに入社し、その友達は、書籍売り 場 に配属になった。  その書籍売り場で、パートをしていたの が、その人(今後Kと呼ぶ)だった。  Υは、その後退社し、生命保険会社で働 き始めた。(理由は、離婚らしい)  私の職場にも頻繁に顔を出し、保険の加 入を勧めてくるので、仕方なく加入し、付 き合いは続いた。  保険に加入後、Kは来る度に何かしらプレ ゼントをくれた。  偶然にも Kが勤めた保険会社が、私の好 きなディズニーと提携していた事もあり、ミ ッキーマウスのタオルセットなど、色々持っ てきてくれた。 会社から支給されていたのだと思っていた が、本当は、全部、自費だったそうだ。  私の同僚達も、何人も保険に加入してい たらしいが、そのほとんどの人が、プレゼ ントを貰っていたようだ。  保険の外交員は、よほど給料が良いのだ と、ただ単純に思っていた…  20歳くらい年上で、話しやすいKに、私 は、ねずみ講の話をした。  磁気枕と磁気マットを買ったが、使用する と、頭痛がする…と愚痴ったらΙ.Kが、買 ってくれると言うのだ。  悪いからいいと言ったが、前から欲しかっ たんだと、言ってくれたので、20万円の物 を15万円で、買ってもらう事にした。  そして、毎月、1万円ずつ払って貰う約束 をした。  最初のうちは、毎月お金を持ってきてく れていた…